施工事例

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2025.11.30

CL11Vのアルトワークス

シリンダブロックの水路には?

この季節の長野県はノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへと履き替える作業が毎日のようにあり、ご来店されたお客さまともついつい話に花が咲く機会も増えるわけで、結局29日の土曜日は手付かずとなってしまったので翌日の日曜日、休日返上で作業再開しました。


シリンダヘッドを外した事で、交換するパイプが良く見える様になりました。


FF用のパイプはミッションのシフトケースを固定するボルト4本中、2本と共締めされています。


念のため在庫していたFF用パイプの両端のみを銅パイプに変更されたパイプも製作。こちらはステー部分が純正のため問題無く装着出来ました。


そしてアルミパイプで作ってもらったモノ。
ガイドとしてケースも渡しておく必要があった事を痛感します。


両端のみ銅パイプとなったパイプも忙しい中、早急に作ってくれたラジエータ屋さんには感謝しかありません。



エンジン横用のパイプ。
写真は装着されていたパイプです。



両端には腐食が見受けられますが、まだまだ使えそうな雰囲気はあります。







両端のみを銅パイプに変更してもらったパイプ。
ここは両端以外から腐食穴が開き、漏れ出たケースを見た事があったので、出来ればオール銅パイプでいきたいところです。



そしてオール銅パイプ仕様ですが、太いパイプ同様にタイベルカバーというガイドを一緒に渡しておくべきだったと悔やまれる仕上がりでした。

休日を返上してまで作業している理由はただ一つ。
作ってもらった部品達にトラブルがあった場合、再びラジエータ屋さんに預けなければならないからです。
今回の様な固定位置を加工する位なら何とかなりそうですが、漏れが発生した場合は直してもらわなければなりません。
もちろん漏れ試験に合格して納めてくれているのは百も承知ですが、火を使って作る作業には振動によって、かさぶたが剥がれ巣穴が出て来る事もあるのです。
ですので出来るだけ試乗を重ね振動を与えてあげるコトも大切な試験なのです。
それでも数ヶ月経過した後で発覚する巣穴もあるので、そうなったらごめんなさいという他ないですが・・・


とりあえず作業を再開します。
ラジエータからポコポコと出ていた気泡の大きさや数から、ごく僅かな漏れである事は判断出来たので、ここでは面よりもブロックの水路を紹介していきます。

シリンダブロックを写真の様に眺め、マイナスドライバーが刺さっている水路がウォータポンプで回された水流の終わり、つまり海の波打ち際の様に一方方向に強く力が働いている区域のため、クーラント成分が抜けてしまった冷却水、もしくは真水を使用した事によって生まれてしまったサビ「F6Aのブロックは鋳鉄です」が、水路を駆け巡りながら、徐々に蓄積された「打ち上げられた」残骸です。




鋳鉄なので磁石につきます。


形として残ったモノだけでもこの量なので、鋳鉄特有の粒々まで考えると気合を入れて洗浄する必要がありそうです。







ラジエータはまた次回。

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