施工事例

2025.07.22
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10-7 予防整備
1番の燃焼室が明らかに黒かった「カブリっぽい」のでインジェクターを洗浄した様に、何かしらの不具合が生じている、もしくは今後起こり得る可能性を考慮し、今までの経験から交換した方が無難な部品を水回り中心に交換していきます。
経年劣化で硬化したホース。外す前は漏れていなかったのに、再使用したら漏れる様になったのはよくある話。パイプの形状に合わせて柔軟に伸縮するのが健全なホースの姿です。特にガソリンが通過しているフューエルホースの硬化ぶりには目を見張るモノがあるので、3本とも新調します。
今でも純正新品で交換出来ますが、もはやホースの値段ではなくなっているため、社外品を使用しています。唯一フューエルプレッシャレギュレータホースだけがいまだに良心的な価格設定のため、ここのホースは純正です。
吸入空気温度センサー。
何度か不調に見舞われた水温センサーと同じ部品なので念のために交換です。
駄目になったのは一度も見た事がありません。
洗浄済みのインジェクター。
Oリング、クッション、グロメットも新品交換されて来ます。
エンジンが始動する状態と今のバラバラ状態では、インジェクター脱着に掛かる作業時間が圧倒的に違います。
結局、組み上がってエンジン始動直後は絶不調・・・
プラグ交換で復活したのですが、インジェクターでは無いと思えるメリットは計り知れません。
ちなみにインジェクター不調ですが、通電しっぱなしでコマ切れの様な噴射状態だったインジェクターが装着されていたエンジンがブローしたモノ位です。
何十本と洗浄に出して成績表を見ていますが、漏れやコマ切れは一つもありません。ただ噴射量が減っているのは間違いありませんが、純正ブーストで乗るなら問題無いレベルなのだと思います。
ブローしたと言った様にトラブル即、致命傷に成りうる部品ではあるので、インマニを脱着するような作業の時にはオススメの作業です。
通常のアイドル用とエアコンON時等の電気負荷用のアイドルを制御するための装置に流す空気の出入り口です。
仲良く並んでいますが、向かって右側が吸う側「ISCは端部」、左側が吸われる側「ISCは内側」と空気の流れは別物です。
ホースの差し違いによるアイドル不調も見て来たので、ISCを交換する前に確認する事をおススメします。ホースの劣化はアイドル不調の原因となり得るので、バキュームホースも全て交換します。
完成し試乗した際に、排気漏れの様な笛音が聞こえて来ました。
EXマニ~ターボ間の3本締めの部分のネジが緩むと発する笛音に似ていたのですが、ガスケットも新品、組み付けたばかりなので緩む事はあり得ない。
後はバキューム系。
どこかでエアーが漏れている音であると想像した時に、全てのバキュームホースは交換済みなので問題無しなはず。
後はISC本体・・・
という感じに予防整備をして来た事で笛音の原因が無交換である部品であると判断出来ます。
作動しなくなるISCは散々見て来ましたが、エアー漏れは初体験でした。
ISCのホースも交換。
ISCに油分をなるべく通さぬ様、吸われる側のホースに工夫が成されているいるのが分かります。
下向きに装着されているホース端部のメクラ蓋を外すと、大半の車両はオイルが出て来ます。
試乗はおろかアイドリングもままならない状態での入庫だったので、笛音を鳴らすほど隙間が空いているとは、この時は気付きませんでした。
水温センサーとファンスイッチ。
どちらも不具合が起きた車両を見て来ているので交換します。
インマニのガスケットも交換。
クランクシャフトのオイルシールも交換。
オイルクーラー/ターボ間のホースも交換。
ここは形状記憶ホースがいまだに購入出来ます。
エアコンがオプション設定なせいか、コンプレッサーが装着されているとホースが干渉しまくり。
傷んだホースプロテクタも新調します。
オイルクーラーのパッキンも交換します。
インレットケースのガスケットも交換。
エンジン裏のラジエータホースも交換。
ネジ式のクランプに変更されていました。
ヒーターホースもIN&OUT共に交換。
IN側は販売終了しているので流用品です。
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