施工事例
2024.06.25
F5Bの白いアルトワークス
エンジン不調修理 2日目
下がり切った燃圧計を取り外し、フロントパイプをEXマニから外しエンジンを始動し確認。
これで想定して来た全ての部品を確認しましたが症状に変化なし。
ここからは消去法で順々に追っていきます。
先ずはスロットルセンサーの確認。アイドルスイッチのみのシンプル構造。
脱着の過程で断線したISC用のオレンジハーネス。
劣化した部分を見つけ出せたことは有益ですが、今回の症状に関わりは無いと判断し、修理は症状が改善された後にします。
この様にカプラやハーネス間の接触不良や断線も十分に考えられるため、消去法で確認していく部品達が全て正常なら・・・ エラい事です。
イグニッションコイルとイグナイターのセットも在庫品と交換し確認。
エンジンルーム最後はF5Bの圧縮圧力の測定。
1番が12㌔で正常範囲。
2番が11㌔で正常範囲。1番との気筒間差も正常範囲。
3番も11㌔で正常範囲。
エンジンルーム内は調べ尽くしたので、次は室内にあるエンジンECUですが、その前にエレクトロタップ装着による断線を確認。
在庫品と交換しエンジン始動。
真っ黒なプラグにも関わらず元気にアイドリングを始めたF5B!
アクセル操作に対するレスポンスも上々!
という事で不調の原因はECUでした。
昨日、プレッシャセンサーを交換した際にF6Aとは違う症状だった事を記載しましたが、通常であればアイドリングはおろかエンジン始動も困難になるプレッシャセンサー外し。
燃料の噴射時期の基となるセンサーのため始動困難も当たり前なのですが、このワークスはプレッシャセンサ無しでもエンジンが掛かり、ファーストアイドル時はアイドリングもしていたのです。
この時にF5B特有だと思わなければ、次に確認したのはECUでしたが、今まで一度も壊れたECUを見た事が無かったため、スルーしてしまいました。
中身を取り出し確認しましたが、目視で分かる焼け等は一切ありませんでした。
ISCハーネス断線を直しエンジン始動。
この時の映像もYouTubeに公開しています。
https://youtu.be/Ioh_mEyMaIc
この時にISCの配管が間違っている事に気が付きますが、その辺りはまた明日にします。
3日目へ続く。
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