施工事例

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2025.07.04

CL11Vのアルトワークス

クーリングモータホース

先日、無事に納車されたワークス。
絶好調になったと喜んで乗ってくれていたのも束の間、
またもトラブルが・・・

それがヒーターブロアモーターの作動不良。
叩くと復活するので何とか乗っていますが当方で用意出来ないかと相談依頼の連絡。
残念ながら新品は販売終了・・・

新規格用のモーターがポン付けで交換出来る様な話は聞きましたが、
まだ実験するまでには至らず。
そこで今回は中古部品屋さんに探してもらうコトに。

品番とアルト用が無くても同世代のセルボやワゴンRも同じモノを使用している事を伝えた後、ワゴンR用があったと連絡が入りました。


CL11Vの4WDバージョンであるCM11Vを参考に見て行きます。
ヒータユニットに3本のスクリュで装着されているヒーターブロアモータ。
潜って覗くと肉眼で確認出来るので初めての交換作業でもやってやれない事はありません。

3本のスクリュは頭がプラスですが、8mmの六角でもあるのでドライバーとソケットどちらでも緩める事は可能です。
ただ相手がプラスティックなのでネジ山は鉄板ビス「木ネジ」ピッチ。
締める際は、作られているネジ山に沿って小さな力で締めて行くのがポイントです。最初から大きな力で締めると作られているネジ山を壊しながら締まっていく事もあり、そうなると最後のひと締めの時にクルっと空回り、つまりヒーターブロアモータユニットを固定する事が出来なくなってしまうので注意が必要です。

それは普通のネジ山も同じです。
調子の良いネジ山であれば指の力だけで、ある程度のところまで締める事が可能です。クルマはあらゆるところにネジを使っています。古いクルマほど細心の注意が必要です。
たかがネジ1本、されどネジ1本なのです。




送られて来たワゴンR用のヒーターブロアモータ。
CV21と書いてあるのでH6年前後の部品である事が分かります。
本当は最終のH10年あたりが良かったのですが仕方ありません。
オークション等での仕入れではないので、初期不良は心配していませんが、お客さま自身で交換作業にチャレンジするとの事で、少しでもお役に立てれば幸いです。


そしてもう一つ、CL11Vだからという理由もあったのですが、それが題名にもなっているクーリングモータホースの存在です。

550にしか存在していない何とも貴重な部品が装着されている事はうっすらと記憶の中にあったのですが、それが果たして何なのか?何をしているのか?
そもそも再使用出来るモノなのか確認した事も無かったので、今回は私自身も勉強がてら説明していければと思っています。






モーターの頂上にカポッと被さっていて、ヒータユニットのブロアモータ装着部の若干上、ちょうど冷暖房切り替えでヒータコア通路の開閉に影響を受ける箇所に穴を開けパイプ形状に。

そのパイプに繋げてあるのですか、あえて影響を受ける箇所と書いた通り、冷房の時はモータが冷却される方向に、暖房の時はモーターの熱を取り込む方向に、それぞれ風向きが変化する仕組みになっていました。

にわかに信じ難いですが、作業を担当したかつみんが言うので信じるとして(笑)
モーターケース先端に設けられた無数の穴が開けられているからこその装置ですよね!
そう考えると、新規格以降のモーターケースには穴が開いていないイメージがあるのですが・・・
こうやって想像していると、無数の穴は放熱用ではなく、この装置のために設けられた穴であるというのが私の見解ですがどうでしょうか?

660から採用されていないクーリングモータホース。
コスト削減か最大の理由であると私は勝手に判断していますが、コストに見合うほどの効果が得られないと判断されたのもまた事実。
だけど、平成元年車なので実に37年、無交換で来ていたとしたらクーリングモータホースは十二分に効果を発揮していたと言えるはずです。
だって660のアルトヤセルボ、結構な頻度でモーター交換しているので。
この装置を編み出した開発スタッフの皆さまに感謝ですね!


ただ装着の方法が接着剤なのはいただけません(笑)
もしかしたら一度分解され、どこかで接着剤を使用された可能性も否定出来ませんが、両面テープかハーネスを固定するスポンジタイプのテープか、とにかく再装着が容易な方法でないと、カチコチに固まっている接着剤を剥離させるのは、劣化しているプラボデーには酷な作業です。









品番が同じなのでワゴンR用でも問題無く装着出来ました。
確実に作動している事も確認出来ました。



これで安心して発送出来ます。

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