施工事例

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2024.06.24

F5Bの白いアルトワークス

エンジン不調修理 1日目

数週間前に何となく濃い感じがすると言う事で、水温センサーがバカになると調子が崩れるワークスを見た事がある話をし、お客さま自身で交換したが症状変わらずと言う事で、レッカーで運ばれて来たF5Bワークス。

2年前に腐食修理の依頼を受けてからのお付き合いになりますが、エンジン不調を訴えたのは今回が初めてです。

550ccのワークスですが、結構なショートストロークである事と、時速140㌔付近でレッドゾーンに突入する位のローギヤード設定のお陰で、F6Bの様な回して楽しむエンジン特性になっており、私自身も生まれて初めて乗ったワークスがF5BのRS/Xだった事も手伝って、軽くて速い車の代名詞となっております。

症状はYouTubeに公開中の動画を観ていただくとして、
https://youtu.be/Ioh_mEyMaIc

先ずは燃調が濃いのか薄いのかを判断するためにスパークプラグを確認。
よくエンジンが掛かっていられると感じる位の真っ黒さという事で、どれかひとつに絞り込むことが不可能となったため、順を追って点検していきます。

スパークプラグを新品に交換し確認。
エアクリーナBOXを取り外し確認。
プラグコードが点火順序通りに刺さっているか、イグニッションコイルにしっかり刺さっているか確認。
デスビキャップを外し端子を確認。少し煤けていたのでプラグコード/キャップ/ローターを在庫品に交換し確認。



タイミングベルトのコマ飛びを確認。

プレッシャーセンサを在庫品と交換し確認。今思えばこの時にいつもと違う状態だった事を、制御方式に違いがありそうなF5Bだからかなぁ・・・ と思わずにいれば一気に確信に迫る事が出来たのですが、ディストリビュータの中身がF6Aとは違う事を目視していた事もあり、それ以上詮索しなかったため少し遠回りする事となります。
ディストリビュータを在庫品と交換し確認。
ここまで点火系をメインに見て来ましたが何ら症状に変化がないため、燃料系の目安となる燃圧計をセット。数値は正常、エンジンOFFからしばらく見ていましたが極端に圧力が下がらない事を確認後エンジン始動。
あれだけのアイドル不良にも関わらず燃圧は正常値のまま一定をキープ。

後は触媒が詰まって調子を崩したワークスを見た事があったので、燃圧が下がり切る明日に持ち越しとなりました。





2日目へ続く。

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