施工事例

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2025.02.26

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4-10 錆び



塩カル地域で走らせていないワークスだと思う位、下回りがキレイだったのですが、メインハーネスを交換する過程でカーペットをはがしたところ、まさかの錆び穴。塩カル地域でなくてもここまで錆びるのですね。


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フロアパネルの四隅と側面にサビが発生していました。


12/26

サイドプロテクタを外し確認。
薄っすらと見える錆色。
塗装を剥がせば錆びた鉄板が見えそうな感じです。



大きな穴が空いてなくて良かったです。



右側も左同様です。



サイドシルよりもフェンダー裏の方が目に見えて錆びていました。



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だいたいエンジンの感じを掴んだので試乗は終了。
少し時間は掛かりますが修理していきます。



左前。
先ずはシール材を剥がすところから。
シール材にも接着しますが補強の意味が無くなってしまう事と、錆への浸透の妨げになるからです。

塗装と一緒にダブルアクションで削ってしまいたいところですが、意外と削れないので、色んなスクレッパーで地道に剥がしています。

それと編み込んだシートを貼り付ける範囲内の遮音材も撤去します。
今は寒いので軽く叩くだけでポロポロ剥がれますが、暑い季節は弾力と粘性があるので意外と苦労します。





左後ろ。
想像していたよりも錆びていました。



右前。
右後ろは大丈夫だったのですが・・・





バックドアオープナーレバーがネジ止めされている部分も錆びていました。


プラスチック製のナットが固定されている部分がサビで消滅。
代用品が装着されていました。



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バックドアオープナーレバーとワイヤー、そして車両ハーネスを撤去。


ハンドルとコンビネーションスイッチも撤去。


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シールの次は塗装。
先ずはダブルアクションで削れる箇所から。

右前。


左前。


左後ろ。


バックドアオープナーレバー付近。


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ダブルアクションで削れなかった箇所はミニグラインダーや手動で削ります。
粒度は最低でも80番を使用。
ワイヤーカップで塗装だけを除去してもキズが付いていないと接着力が著しく低下します。
逆に密着力の強い純正の下塗りに足付けした方が良い位です。
サビは削っていると無くなってしまうのである程度の足付けで十分です。
錆びた鉄板を残しておく理由は編み込まれたガラスシートによる形成のガイド役です。
溶接が出来ないくらい錆びている鉄板に強度は期待出来ません。






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フロアパネルの一番低い部分である両端は予防と補強を兼ねて貼る準備をしました。











水抜き穴もドえらく錆びている箇所があったので全て塞ぐ準備をしました。





足付けしているうちに2ヶ所サビ穴が空いていたので両端を貼る位置を上げて一緒に貼れる様に準備しました。


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FRP用の2液硬化型ではなく、一液硬化型の樹脂を使用しています。
比べると水と油くらい粘度に差があり、非常にサラサラした液体です。
その樹脂を2回塗り重ねします。





指で触れ接着の感触がありながら指には付かない状態がガラスシートを貼る最適な状態です。



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貼り付けてすぐではなく翌日、樹脂を染み込ませます。
乾燥する前に塗布すると剥離する可能性が高いからです。
塗布する量も多すぎると繊維がふやけ補強の役割を果たせなくなるので時間を掛けて少しずつ染み込ませていきます。


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2日空けたのですが研げるほどの乾燥に至らず。
外気温が低いのもありますが、一番は自然風が当たらない事。
同時進行しているカプチーノもサイドシル内は極端に乾燥時間が長いです。


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樹脂が乾燥してしまうとツルツルの表面となってしまい密着力が著しく低下します。
そこで貼り重ねるための足付けを実施。
削り過ぎると無くなってしまうので加減が難しいですが、320番はもちろん120番でもキズが付かないくらい硬化しているので、潔く80番で足付けします。

どちらかと言うと研ぎ足りずに密着力が低下したままよりも、多少削り過ぎても密着力が増した状態の方が成功と言えます。



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貼り重ねるための足付けが完了。
再び樹脂を塗布していくのですが、貼り重ねる場合、鉄板への塗布と樹脂シートへの塗布と材質が違うモノへの塗布となります。
わざわざ書く位なのでピンとくる方もいるかと思いますが、2種類の材質だけあって樹脂の乾燥時間が違います。
圧倒的に樹脂シートの方が乾燥までに時間が掛かるので先ずは樹脂シートへ塗布。
貼れる位の状態の一歩手前位で鉄板へ塗布。
鉄板に塗布した樹脂が貼れる状態になった頃、樹脂シートに塗布した樹脂が乾燥したての状態になっていれば成功。
同時に2回目の塗布をすることで数十分~数時間後、ほぼ同時刻に貼り重ねの出来る状態となります。



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1回目の貼り重ね。
リヤゲートオープナーが装着される部分は回りの鉄板が手で押すだけでペラペラと動くので縦方向に大きく貼り重ねました。
唯一残っていた左前の穴も縦方向に貼り重ねました。
3列又は4列に編み込まれたガラスシートの模様が同じ方向を向いていないので、縦や横に貼り替える意味があまりない様に感じてはいるのですが、より強度が欲しいと感じる所はついやってしまいます。



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穴の開いた部分にステーをかませ固定されていたバックドアオープナー。


穴を塞いでしまったので純正のプラスチックナットを発注し装着。
こういった加工はさすがに1枚では心許ないですが、貼り重ねる事で出来る事も出て来ます。


ナットを外すとこんな感じです。
樹脂シート最大のメリットは二度と錆びる事が無いというところ。
もちろん樹脂でない部分は錆びてしまいますが、塩カル地域ではない事とノックスドールをサイドシル内に充填するので、ここまで錆びてしまう事は無いと信じて作業を進めていきます。


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2回目の貼り重ね。
今回は前から後ろへ1枚モノで貼り重ねました。
フロアのメクラ蓋は2枚貼り重ねて完了です。


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3回目の貼り重ね。


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補強材としての効果を高めるため、編み込まれたガラス繊維の目を樹脂で埋めていきます。



大体3回、重ね塗りしています。
貼り重ね時に2回塗布しているので合計5回塗布している事になります。





















3回塗り重ね、再び塗り重ねる事の出来る乾燥状態になったところで、錆止め効果のある専用の上塗り剤を塗布していきます。
一見、白色のプラサフに見えない事もありませんが成分が全く違います。


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これで樹脂による補修は終了。












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