施工事例
2024.09.18
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4-6 三大圧力の測定他
ISCの変更だけでは不調が直らなかった事と、今のエンジンで行く前提となったため、根本的なエンジンの状態を把握するために、圧縮圧力・油圧・燃圧を測定。
https://youtu.be/P9QL4EEaFQI
測定した結果、燃料系統に何かしらのトラブルが発生している可能性が高まったため、4-3で準備していたインジェクターO/Hを依頼。
噴射量を見定めながら、このままで良いのか検討すると共に、アイドル不調の原因となっていたのか見極めたいと思います。
そしてアイドル不調とは別の極低速時の違和感の原因も一緒に調べて行きます。
圧縮を測定する時に外した7番のプラグ。
使用感があるので最近交換したモノでは無いと思いますが、それにしては焼け色が白い・・・
電極に炭化物が焼結し凸凹していますが、この位なら許してあげてください。
スロットルボデーを見る前に、前回のF5Bで学んだブツを確認しがてら交換してみます。
それがエンジンコンピュータ!
在庫品がまだ帰って来ていないので新たに入手。
早速、交換しようと赤ラベルを外して見ると・・・?
赤は赤でもバン用のVの文字が刻まれた異形のECUがお目見え⁉
カプラ形状も全然違うー
どちらかと言えばF6A用の方が近そうなので後で比較してみます。
外したカプラを見ると接触が悪そうな色をした端子が何個かあるー
これはカプラとECUの見直しも視野に入って来ましたが、後期用の在庫品が無い。
と言うコトでF6A用を引っ張り出して来ましたが・・・
またもカプラ形状が・・・
不調である以上、ここも疑うべきポイントなのですが、簡単に交換出来なくなったため汚れを取り除いてとりあえず元の状態に復元。
先にスロットルボデーを見て行きます。
カプラハーネスに必要以上に巻き付いていたビニールテープを剥がして見ると。
やはりハーネスの被覆が破れ何とも不良な様子。
とりあえず被りモノを装着し揺さぶりを掛けるとアイドリングが不安定に。
どうやらエンジンハーネスの根元も被覆が破れているか断線している様子。
多分アイドルスイッチのONとOFFしかなさそうな二極のカプラなので、アイドリング時なのにそうでないと誤発信していればアイドリング不調も頷けます。
インジェクター、ECU&ECUカプラに続いてスロットセンサハーネスも候補に挙がりました。
更にもう一点、気になっていたのがファーストアイドルの消滅。
俗に言うオートチョーク機能は、スロットルボデーに組みこまれたエアバルブがクーラントの温度変化に応じて開閉する事で冷間時のアイドリングを上げるのですが、全く機能していなかったので試しにスロットルボデーを在庫品と交換。
の最中、スロットルボデーに繋がっているホースからクーラントが出て来る気配が無い・・・⁉
スロットルボデーの前はインマニのパイプ。
その後、オイルクーラー&タービンを通過して再びシリンダブロックへ。
インマニのパイプは問題無し。
オイルクーラーは通過したので残るはタービン。
タービン冷却用ホースを外しエアブローすると・・・
詰まっていて気持ち良く吹き抜けない、どころか吹き返すのみ。
ラジエータキャップを開けるとサビが混じった様な緑色のクーラント。
これで冷却水路の洗浄も確定です。
タービンパイプを外し単体でエアブロー。
ここで詰まっていてくれれば良かったのですが残念ながらパイプは問題無し。
残るはタービン本体のみ。
タービン本体のエアブローは映像で残してあります。
https://youtu.be/qeVmcp4CDhk
こんな事も起こりえるくらい古いクルマなので、めげずに先へ進みます。
とりあえず流れる様にするにはタービンを交換するしか方法が無いので、同時進行していたF5Bからタービンをゲットし交換作業開始。
つじつまが合わなかったのかワッシャが追加されていました。
上は大丈夫だったみたいです⁉
まだO2センサー制御をしていないF5Bエンジン。
補正が入らない分、不具合が素直に出ているメリットがあるかも知れません。
フランジボルトも新しくしてあげていれば、そうは折れません。
ここに限らず、サビていたりナメ掛かっていたりするボルトを新品に交換する事は、次に外す時の作業効率が全然違います。
純正であれば大した違いはありません。
ここのガスケットは純正品番が存在しないので通常は入手不可部品です。
パイプが錆びているからと在庫品のパイプに交換し装着。
9/19
翌朝、エンジン始動
https://youtu.be/ASkqtrqIArc
無事にファーストアイドルが復活!
も、ISCの制御域までアイドリングが下がらない・・・
更に測定した排気ガスの数値が
相変わらず車検不合格ラインであり、排気ガスの香りも・・・
でも、燃料系統とスロットルボデーハーネス。
そしてECUとカプラの3点に絞りこめたので良しとしましょう。
リフレッシュまで一週間位掛かるので、しばし休憩です。
続く
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