施工事例
2020.06.27
オートマのRS/X
試乗しながら直して行く
2024/09/20に思い出しながら書いています。
前回ボデーの塗装とガラス装着が完了したので再び試乗開始。
すこぶる調子の良いF6Aツインカム。
Fパイプが変更されているのでATでありながら、もう一伸びを体感出来る仕様となっており、通勤が楽しくて仕方がない感じでございます(笑)
そして何と言ってもパワステの恩恵!
片手ハンドルの私には最高のプレゼントです。
思わずニンマリするほどの屋根の輝き(笑)
褪せていた数か月前の面影はありません。
今回は室内の腐食修理。
通常、穴を塞ぐ作業は鉄板+溶接ですが、今回は樹脂+編み込んだガラスシートを貼り重ねる手法で空いた穴を塞いでいきます。
先ずは室内の右後ろです。
FFだけあって雪遊びをしなかったからか、とてもキレイな室内です。
外装はボロボロでしたが室内は合格レベルです。
塞ぐほどの穴も空いていないので樹脂を塗布し内部へ浸透させコーティング。
転換剤とは違う方法でサビの進行を防ぎます。
FRP用の樹脂とは違い、水の様にサラサラした一液の樹脂です。
そのお陰で内部へ浸透する事が出来ます。
サビにも塗れるので、溶接よりも作業効率が高そうに見えますが、硬化時間を制御出来ない一液である事が最大の欠点!
とにかく時間を浪費しまーす(笑)
純正の下塗りは電着と呼ばれるドブ付け塗装なので、腐食した部分でさえも塗膜が残っている位、強固なモノです。
その性質を理解してからは、60ないし80番のヤスリで足付けする作業にも効果を発揮。
硬化時間とシートの貼り付け及び貼り重ねは密接に関係しています。
そのあたりの勘所を掴んでしまえば、さほど難しい作業ではありません。
ただ正解が分からない状態で始めた事もあり、下回り丸々貼り重ねた作業では、2回剥がしています。
つまり3度目の正直的な作業によって、ようやく自身の中での正解に辿り着いた!
そんな感じです。
穴を塞ぐだけならFRPでも出来ない事はないと思いますが、鉄板の様に補強も兼ねる事は出来ません。
樹脂が染み込みやすい様にパサパサしたシートを見れば明らかです。
続いて右前。
その強度を確保する事に成功したのがこのシート。
ガラス繊維を編み込んで作られているので、手で引っ張った位ではちぎれません。
このシートに樹脂を染み込ませる事で硬化した時に硬くしなやかな補強板に変身します。
そのシートを何枚も貼り重ねる事で強度を上げるコトにも成功!
続いて左後ろ。
信じられないかも知れませんが、ワークスの泣き所であるリヤサイドメンバー。
ショックアブソーバ組み付け用のシャフト周辺が腐食によって消滅。
当然スプリングの受け皿周辺も腐食で消滅。
そんな消滅した部分+αを全て樹脂と編み込んだガラスシートだけで補修。
あれから何年も何万キロも走行しているお客さまのワークス。
何の問題もなく普通に乗れています。
ただ、伝わって来る音が軽い(笑)
最後は左前。
その発展版として、この冬にアブソーバが抜け落ちたヤシマ号(笑)
あのシャフトが中空上にいる事がトラブルの原因であると判断し、樹脂を貼り重ねながら部屋を製作。
その部屋に樹脂を流し込むという荒業を発動(笑)
半年に亘った林道やダートラ会場での過酷な試乗にも耐え今に至っています。
樹脂とシート最大のメリットは錆びない事です。
更に硬化してもある態度のしなやかさが残る事も、衝撃を分散させる能力に繋がるのでボデーにはメリットがあります。
もう少し様子を見ますが、樹脂を流し込む行為が成功すれば、塩カル地域であろうがリヤのサイドメンバーは半永久的に抜け落ちる事無く、楽しみ続ける事が出来る様になります。
そんなワークスあったらいいですよねー(笑)
7/6
腐食修理も完成し、あともう一つだけ確認したらフロアカーペットを装着しようと思っていた、その1つがようやく実現。
それが雨天時の走行。
自分の濡れた靴から漏れ出たモノでは無く、どこかに穴が開いていてフロアカーペットがベチャベチャになっちゃうヤツ。
そんな穴を発見するには雨の日に走行しなければ分かりません。
長野県のアルトを起こすなら、そのあたりも確実に直しておきたいところです。
7/10
修理後、再び雨が降りましたが果たして・・・
写真がこれだけなのでこの日は⁉漏れが無かったのでしょう。
はい。
もう一回だけ雨漏れ修理を実施しますが、もう少し後の話です。
続く
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