施工事例
2024.06.12
サスペンションのお話
NO.1 HB21Sのサスペンション オーリンズ編
リヤショックが抜けてしまった事もあり、思いきってO/Hを依頼しました。
バネレートに合わせた減衰のカスタマイズをしてくれると言う事で、装着されていたバネレート不明のスプリングも追加で発送したのが数日前。
そして本日、オーリンズの担当さんからバネレートが分かったと連絡が来ました。
フロントのバネレートが9.3㌔で自由長が140㍉。
リヤのバネレートが3.1㌔で自由長が155㍉。
「フロントは我慢出来るけど、リヤは突き上げが酷く我慢出来ない。」
知り合いを通じてオーリンズ付きを購入したお客さまのご要望から、先ずはリヤをどうするか話し合いをしました。
先ず参考までにと、36ワークス用の数値。
フロントのバネレートが4.0㌔で自由長が180㍉。
リヤのバネレートが2.5㌔で自由長が150㍉。
オーリンズの既製品があるのも凄いですが、このバネレートでサーキット走行も視野に入っているとのコト。
リヤのスプリングは純正形状なので、替るモノが無いとのコト。
参考までにオーリンズが用意しているフロントのスプリングは、
バネレートが2.5/4.0/6.0/8.0㌔。
自由長が150/180/200㍉。
このことからもフロントのスプリングは10㍉ヘタったことが分かります。
再びリヤの話に戻ったので、気になっていた事を再び逆質問。
フロントは何も付いていないが、リヤは車軸をよりボデーに近づけるためのアダプターが、トレーリングアームとホーシングの間に硬質ブッシュでマウントされているのですが、正直どうなのか?
すると、今は無きカスタマイズセンターでワークス用のオーリンズを任されていた、ワークスのプロとお話する機会を得ました。
最初に答えを言うと、どちらでも良いという事でした。
サーキットを速く走るには、出来るだけ車高が低い方が有利に働く事が多いので、低くするための部品を付けることは悪くない。
ただその事によって生じるデメリットを理解した上でセッティングする事が大切であるとも。
特にキャンバー調整が可能なフロントは1G「タイヤが地面に設置した状態」を正確に調整する事が重要だと言っていました。
そう言えば、ダートラのお師匠様がサーキットも走るワークスの足回りを交換した時、ロアアームのボルトをタイヤが接地してから、車の下に潜って締めていたなー
その流れで、ダートラの改造車に装着されていたオーリンズの話になり、私が同乗して感動したと言うと、北海道の何とかさんと一緒に作った裏話を披露!
怒られながら何度も何度も仕様変更したので、かなり良いモノが出来た!と話を聞いていて、既製品のダートラショックしか知らなかった私が感動したのも納得の昔話でした。
再びリヤの話に戻り、アルトのリヤはキャンバーが付かないので、経年劣化を考えると外しても良いかもね!
スプリングは他のメーカーが販売している「いた」2.0㌔のモノを探した方が良いと言われ、現状3.0㌔で2.0㌔でも対応出来る様な、今よりもソフトな減衰力になる様、再セッテイングする事で話がまとまり、電話を切りました。
その後、お客さまと話をする中で、可能であればフロントも、もう少し何とかしたいと言う事で、明日再びオーリンズに連絡です。
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