施工事例

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2024.09.12

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5-2 ハンドルが動かなくなった理由

ラックギヤがこれだけ錆びているので、ピニオンギヤはもちろん、ピニオンギヤをスムーズに回転させるためのベアリングもエライ事になっているはずなので、何かの加減で動かなくなってしまうのも納得です。

はい。
原因は何年もブーツの破れを発見出来なかった事。
やはりゴム系の部品は切れていなくとも、劣化していると判断した時点で交換すべき部品です。

走行中じゃなくて本当に良かったです。




コラムシャフトを外し、ジャッキアップしWフリーの状態のタイヤを左右に、かつみんパワーを持ってしても動かすことの出来なかったステアリングラック。
それを違和感を感じながらも左右に動かすことの出来たパワステって凄すぎです。


そしてもう一つ気になったのがリヤの左から聴こえて来る異音。
ネジが緩んでいるワークスも少なからず存在するため、一度誰かが作業したであろうショックアブソーバ回りを点検する事にしました。

とりあえずみんな締まっているので、今度は一度緩めて締め直す事に。
たまにネジ山を潰しながら締まる所まで締めてあるけど、実は締まり切っていない。そんなワークスを見た事があるので、念のため作業を開始!













するとショックアブソーバの下側を止めているボルトの緩み方が怪しい。
いつまでも硬いままでいるので一度外す事に。
写真を見るとネジロックの様なモノが付いていた様ですが、ネジの先も思いっきり潰れていました。

更に使用されていたボルトが惜しい!
もう少しネジではない部分が長ければ良かったのですが、ちょっと短い。


右が装着されていたボルト。
左が私の知る限り、この部分に使用されているボルト「在庫品」。





一応、ガタが出ない様に作られたネジ山よりも太い部分の一部がショックアブソーバ軸中に進入しているので駄目という事はないですが、軸中の大半をガタが出ない様に作られた部分が通過している方が私的にも安心です。



純正はワッシャが入ってラテラルロッドなのですが、先ほどのボルト同様にワッシャ分、軸中をネジ山が通過する量が増えるからか、ワッシャの無い状態でした。

ちょうど下に見えるトレーリングアームブッシュ軸の両端はリヤホーシングに全面接触しボルトで固定されています。

この面接触がネジを締める基本だと私は思っているので、新品の状態よりも面の部分が傷んでいる現状であれば、面では無く点で接触している可能性も否定出来ません。



ベストは内径が同寸法のワッシャですが、見つけられなかったので若干大きいワッシャを一枚追加。
ラテラル軸よりも明らかに大きなワッシャを入れる事で面接触の可能性を高めました。



ワッシャを追加した分、外に出ている感が強いので、ワッシャを入れない寸法でラテラルが作られた可能性が高いです。
多分、純正が固着していてコジッた傷跡だと想像していますが、明らかに傷跡が残るラテラルを見過ごす事は出来ませんでした。

結局、異音は消えませんでしたが、ネジが緩んでいる事は100%無い事が判明したので一安心です。



9/13




翌朝、あらためて確認。
スプリングの共鳴音が右よりも左の方が大きい!
一度、1G調整もアリかとは思いましたが、試乗した限りおかしな挙動は無かったので良しとしましょう。





最後はロアアームブーツの交換。
今の時代、3.000円位で購入出来るロアアームがあるらしいので、1500円位する純正のブーツを敢えて使用してまで交換する理由を説明しなければならない時代になりました(笑)









半値位で購入出来る社外品の方がゴムが薄いので寿命が短いです。
安いロアアームは当たり外れがあるのか、全部外れなのか、交換したお客さま全て1年位でガタ発生。

そんな理由から、純正を選択しています。



終わり

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