施工事例
2024.09.11
MW-2号
ハブボルト交換
かじってしまったハブボルトを交換していきます。
さすがに古いクルマなので、全てのハブボルトとナットを交換します。
ただ一つだけ問題と言うか、C系はディスクローターがハブにネジ止めされているので、一度ナックルからハブを引っ張り出しローターを外さないとハブボルトが外れません。
つまりハブベアリングが関わって来る可能性が高いので、少なくとも最悪ベアリングも一緒に交換する位の準備をしてから作業を開始した方が無難です。
今回も上手くベアリングがナックル内に収まっていればハブボルトだけを交換し、何事も無かった様にするつもりでしたが・・・
ハブボルトがハブ穴を空回り・・・
折る事も出来ない状態なので中心に穴を開け、徐々に穴を広げハブボルトを消滅させていきます。
ハブボルトを消滅させ、コロッと外れたホイールナット。
当たり面の尋常でないほどの荒れた肌が、足掻いた事を物語っています。
スライディングハンマーで引っこ抜いたハブにベアリングが・・・
引っ叩いて再圧入出来ない事もないですが内側に力が掛かるため、ベアリングへの負担が大きくおススメ出来ません。
ナックルを外す作業となるため、覚悟を決めてベアリングも一緒に交換してしまった方が負担が掛からずに済みます。
9/12
というわけで、フロントのハブベアリングも同時に交換していきます。
9/14
防水性能が低いベアリングを用意してしまったので数日放置。
本日、到着したので組んでいきます。
その前にハブに装着されるスペーサ。
ターボ車は装着でその他は装着しないのですが、何と左右で違うグレードのハブだった事が判明⁉
出っ張り具合は同じなはずなので、敢えてスペーサを入れる理由があるはずなのですが、強いて挙げるなら面接触に関わる事位しか浮かびませんでした。
機会があればスズキに聞いてみます。
左右で別物だったハブ。
機械加工を途中で止めたモノと、最後まで追い込んでから止めたモノの2種類。
追い込んで面を広くしたトコロに、途中で止めたモノと同じ高さになる様にスペーサを入れるタイプがターボ用。
追い込んで面を広くし、その広さのまま高さを揃えるためにスペーサーを使用。
つまりターボ用の方が面が広いという事になります。
面が広いという事は確実に面接触を狙っていると考えましたが、見比べてみると放熱効果、もしくはブレーキ等で伝わる熱をベアリングへ伝えづらくする効果もありそう。
ただし強度は途中で止めた方の方がありそうですが、熱はこもりそうです。
ハブボルトの交換が今回の主役です。
8本全て交換したので、とてもキレイです。
無事に完成。
10/11
リヤのハブボルトは10mmから12mmへ変更。
圧入部分が同寸法なので無加工で12mm化が可能です。
10mmの袋ナットが入手困難となった事で必要に迫られた感じです。
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